2025年10月18日土曜日

体の中の糸をほぐすように

 胸椎伸展という言葉を、ジムのトレーナーさんから聞いたのは数週間前のことだ。

それからというもの、僕はスキマ時間ができるたびに背中を伸ばすようになった。


朝起きてちょっとしてから、1日の診察の準備の合間、シャワーを浴びたあと、ジムに行く前。

ほんの数十秒、正座をするように足元を整えて、後ろのヨガブロックに向かってゆっくりと倒れこんでいく。

胸を開き、背骨のひとつひとつを意識して伸ばす。

最初はぎこちなかったけれど、最近ようやく少しずつ「伸びてきた」感覚がある。


初動負荷のトレーニングでは、動きの流れを大切にしてきた。

でも、こうしてゆっくりと体を伸ばすのも悪くない。

体の奥にある見えない糸を、静かにほどいていくような時間だ。


来週は大井川マラソン(10km)。

最近、第1回大会を走ったというMRさんが「コースは舗装されていて走りやすかったですよ」と教えてくれた。

それを聞いて、少し安心した。風が強くても、舗装された道なら、足裏の感覚を信じていける気がする。


体づくりは、まだ途上だ。

けれど、年末の河口湖を前にしたこの10kmは、自分なりの前哨戦みたいなものだと思っている。

週に一度は10kmを走り、少しずつ感覚を積み重ねてきた。

4月に初めて大会を走ってから、体の柔軟性も、身体構造への理解も、飛躍的に伸びている。


背骨を伸ばすように、少しずつ。

焦らず、でも止まらず。

坂を登るたびに時間がずれる

東京駅から秋葉原まで、リュックを背負ったまま走った。 そこからさらに四谷のホテルまで走ることにした。距離にして八キロほどだ。目的地は決まっていたけれど、急いでいたわけではない。ただ足を前に出し続けていれば、いつかは着く。走るという行為は、だいたいいつもそういうものだ。 途中、市谷...