2025年11月2日日曜日

ハーフマラソンのエントリーボタンを押しながら、頭の中ではもうハワイの空を見上げていた

 大井川マラソンを走って、ひとつのことがわかった。

10㎞の壁は、もうない。


半年前は、10㎞という言葉を聞くだけで、胸の奥がざわついた。

走ったことのない距離という未知が、いつも足を重くしていた。


でも、今回の10㎞は違った。

息が上がっても、足が痛んでも、立ち止まる理由を探さなくなっていた。


少しずつ、身体が“走ること”に慣れてきたのかもしれない。

あるいは、心のほうがようやくついてきたのかもしれない。


年末の河口湖も10㎞だ。

それはそれで楽しみだけれど、

同じ距離を走っているだけでは、季節が巡っても、自分の中の何かは動かない気がした。


だから、次のステップへ進むことにした。

次は――ハーフだ。


少し遠くへ行ってみたいと思った。

知らない風を吸って、知らない街を走ってみたい。


そして見つけたのが、三浦国際市民マラソン(2026年3月1日)。

海の近くのコースらしい。

ホノルルマラソンの姉妹大会でもあるという。

完走者の中から抽選で、ホノルルマラソンに招待されるらしい。


順位じゃなくて、抽選。

それなら当たるかもしれない。

みんな、そんなふうに思いながらエントリーするんだろう。


あの海の風の中で、

自分の足音がどんな音になるのか、

それを確かめてみたい。


まだエントリーしただけなのに、もうパスポートを探している。

坂を登るたびに時間がずれる

東京駅から秋葉原まで、リュックを背負ったまま走った。 そこからさらに四谷のホテルまで走ることにした。距離にして八キロほどだ。目的地は決まっていたけれど、急いでいたわけではない。ただ足を前に出し続けていれば、いつかは着く。走るという行為は、だいたいいつもそういうものだ。 途中、市谷...