2025年6月29日日曜日

はじめてみた

 昨日、初動負荷トレーニングのジムに行ってきた。初動負荷という言葉は、なんとなく聞き慣れない響きを持っているけれど、実際に動いてみると、不思議と身体が納得していた。まるで、長く放っておかれた引き出しを静かに開けていくような感覚だ。

重いバーベルを持ち上げたり、筋肉をパンプアップさせたりするようなトレーニングとは違う。どちらかといえば、自分の身体に対して「ごめん、今まで気づいてあげられなかったね」と謝るような、そんな静かな時間だった。

昨日は4台のマシンを使った。

Scapula(肩甲骨)

肩甲骨が自分の意志で動き始めたような不思議な感覚。埋もれていた羽根が、ふと、思い出したように動く。思いがけず深く呼吸できたとき、人は少し安心する。


Clavicle(鎖骨)

鎖骨なんて、日常では意識しない。でもその細い骨の動きひとつで、胸がひらく。人間の身体って、ほんとうはもっと開かれていてよかったんだと思った。


Hip joint(股関節)

脚を前に出すとき、股関節の前側がふわっと開く。「あ、こんなふうに歩けばよかったんだ」と思う。歩くことって、ほんとうはもっと優しい行為なのかもしれない。


Pelvis(骨盤)

まるで本棚のゆがみを直すように、骨盤が正されていく。このマシンに揺られながら、ふと、自分の中心って、どこにあったんだっけと思う。


筋肉ではなく、関節に語りかけるようなこのトレーニングは、どこかリズムをもった“詩的な運動”だった。無言のまま、でも確かに自分の身体と対話をしている。小さな違和感や、忘れていた感覚と再会するような。

そして今日、入会金を握りしめて、またその扉を開けにいく。肩甲骨と骨盤と、もう少し仲良くなれそうな気がしている。

坂を登るたびに時間がずれる

東京駅から秋葉原まで、リュックを背負ったまま走った。 そこからさらに四谷のホテルまで走ることにした。距離にして八キロほどだ。目的地は決まっていたけれど、急いでいたわけではない。ただ足を前に出し続けていれば、いつかは着く。走るという行為は、だいたいいつもそういうものだ。 途中、市谷...